これまで、数多くのESを見せてもらいますが、志望理由について、よくある誤りをお伝えします。
この前の記事の「志望理由のセオリー」と重なる部分もあります。
志望理由のNGケース1 志望企業の解説書になっている
自分の進みたい企業の志望理由を書くべきにも関わらず、その企業の解説書になっていることが良くあります。
「御社は、〇〇業界において、No.1のシェアを取り、海外での売り上げ比率も高いため、志望いたします。また、〇〇といえば、〇〇というような知名度も高く・・・」
こういう文章はNGです。
〇〇業界のトップだろうと、〇〇を作っていようと、自分の強みや興味と重ねている部分が少なく、大半がその企業の解説書になっているESをよく見かけます。もちろん、その企業の自分が気に入っていることを書くのは悪いことではありません。ところが、その企業が取り組んでいることや、その企業の特徴について書かれている割合が7割書かれているようなものはNGです。その企業に勤めている人に、企業の特徴を説明しても仕方がないはずなのに、そういう文章を書いているケースをよく見かけます。
冷静に考えて、例えば、〇〇という企業が業界のトップだということと、なぜ自分が志望する理由が重なるのでしょうか。
そういうことを書くのであれば、それに自分の経歴や考えなどを重ねなければなりません。
つまり、「業界のトップ」などということを書いてはいけないわけではありません。自分と重ねられる部分を特徴として書く必要があります。
志望理由のNGケース2 同業他社にも通用する文章になっている
自己PRはともかく、志望理由が書きにくいというケースはよくあると思います。どうしても、その企業でないと困る、その企業に何がなんでも入りたい理由を語るのはなかなか難しいことが多いでしょう。
それは、別にその企業でなくても良いケースが多いからです。
だからといって、同業他社に通用するような文章を書いたら、それは人気のある企業や、倍率が高い企業であれば通過することは難しいでしょう。
採用担当者や、採用委託業者が一人の学生のESを見るのにかける時間はほんの一瞬です。はっきりいって、一目見れば通過させるか、落とすかは判断できます。この学生がどの程度考えて書いたのか、どの程度AIを使って自分で作った文章はどこなのか、などですね。
学生が、企業説明会にいったり、インターンに参加している場合はそのエピソードをまぜるのが普通です。だから、他の同業他社には通用しない文章になります。企業説明会やインターンに参加するのは、正直、志望理由の材料を集めるために行っていることを忘れないでください。
構成とまとめ
志望理由でよくある間違いケースを2つあげましたが、基本的に文の構成は次の形にします。
・志望する業界やその企業に興味を持った理由(過去)
・自分の強みをどのように活かせるか(現在)
・将来的に取り組みたいことや実現したいこと(未来)
その人の強みや業界によっても書く内容は変わりますが、このあたりは抑えておいた方が良いでしょう。
この時、自分の「〇〇したい」ということをあまり強く出さない方が良い場合もあります。
その人の自己実現をするために企業はあなたを採用するわけではないからです。
必ず、その業界や企業がどの方向に進もうとしているのかを調べることを忘れないでください。
もちろん、それだけではだめです。
みんな同じ文章になります。
業界や企業の向いている方向を意識することも大切ですが、それと自分の強みを掛け合わせて進むべき道などを提案できるとベストでしょう。