就活の悩み

自分の理想像を、自分の性格だと思ってしまう人

自己分析は、「自分で自分を分析」するものだと思っているかと思います。
もちろん、それで、ある一面は見ることができたりもします。

多くの学生、社会人と話しをしていると、まったく逆に自分の性格をとらえていたりすることもあります。
自分で自分を見ると、大きく見誤ってしまっている人も多いということをお伝えします。

理想像を自分の性格だと思うとは?

実際にあった例をお伝えします。

ある人の面接対策のための自己分析をしていたときの話です。
その人は、

「自分はコミュニケーション能力が高く、人と話すのが好きだ」

と言いました。

ある程度接していればわかってきますが、まったくもって「逆」の人だったのです。
その人を私から見ると、

「もくもくと、何かに取り組むことが得意で身に着ける能力も高いが、人と話すことを苦手とする」

ここまで、180度異なることもよくあります。
おそらく本人としては、無意識のうちに「ありたい理想像」を言ってしまっていたのでしょう。
特にプライドが高かったりすると、それを「自分像」だと思ってしまうのです。
こういった人にこのことを伝えるのはすごく難しいことがあります。
なぜなら、「人は、自分の信じたいことを信じる」からです。
「コミュニケーション能力が低い」ということは認めたくないわけです。

こういった分析は、本人と話すことでもわかりますし、どのように普段、学校や社会で生活を送っているかなどでもわかります。あと、その人の友人からの情報を得たりすることでもより正確にわかります。

自分の得意なことを苦手なことだと認識する人

自己分析を自分だけでやると、どうしても、まるで違う自分像が出来上がるときがあります。
今回のように、苦手な点を得意な点だと誤解することもありますが、その逆も結構多いのです。

それは、自分が「得意」とする点を「苦手」だと勘違いしているケースです。

真面目な人に多いのですが、「自分は全然できていない。周りのほうがもっとできている」という認識で、比較対象をかなり高いところにおいてしまっているケースです。

確かに、その人から見れば、自分ができることなど大したことではないのかもしれません。ただ、一般的なところからすると、実は長所と言ってもいい点があります。

なぜ、このようなことが起きてしまうかといえば、全体との比較が一人ではできないからです。
こちらに来ていただいた場合は、その全体、つまり「一般」ということは何百人と接してきたので比較ができます。
そして、志望する分野、業界がわかっていれば、その中のどの能力を伝えればいいのかもわかってきます。
だから、「〇〇さんが苦手だという点が実は長所です」という指摘ができます。

一人で自己分析せずに、友人とやるのはいい方法だが、注意点

自己分析は友人とすすめるのもいい方法です。
その友人との関係性にもよります。なんでも言い合える仲だからと思っていても、それは自分だけ思っていて、相手は実はすごく気をつかっていて言えていない場合もあります。

他人と自己分析をするのはおすすめはするのですが、友人に限らず、先輩、後輩などでも、他人の分析が得意な人と苦手な人もいますので、その点は注意が必要です。

つまり、友人など他人に相談しても、そもそも人の分析が苦手な人もいるのです。
苦手というのは、分析が全くまとはずれのことを言っているケースです。

では、どういう人が分析が得意な人かというと、ざっくりいうと「親分肌」「長男長女(兄弟姉妹のいる)」の人などは割と冷静に分析が得意な傾向があります。親分肌の人は普段から、全体をまとめることを行っているので、人との比較を自然に行っています。つまり人のデコボコを見るのが得意なのです。また、長男長女は、幼少の頃より、兄弟姉妹と接したり、またその友人たちとも接するので人と接する機会が多いことが考えられます。

特にそういうケースでなくても、「他人に興味がある人」はやはり得意な場合が多いです。

親に相談する際の注意点

親は多くの場合、小さいときから自分のことをよく知っているでしょう。
そして、「すずめ百まで踊り忘れず」の言葉の通り、小さいときの癖や考え方というのは、大人になっても変わっていない点も多くあります。

そういう意味では、親は一番参考になる点ももちろんあります。

ただ、難しいのが、親も子供を完全に理解しているわけではないということです。
距離が近すぎるという点もありえます。

そうすると、本当の長所や短所を見落としている場合もあるのです。
また、親からすると、子供には多かれ少なかれ、期待をしている場合が多いです。
そのため、本当は全く違うのに、親の期待する点が強調されてしまって伝えられることもあります。

母親は、生まれたときからそばにいて良く知っているのだけど、客観視が難しい。
父親は、客観的にみることはできるのだけど、あまりよくわかっていないことも多い。

そんな傾向はあります。
もちろん、親もひとそれぞれ、まったく異なります。分析が得意な親もいれば、苦手な親もいるので、親がどういうタイプなのかを考えたうえで、意見を取り入れるといいです。

ただ、最初のステップとして親に聞いてみるというのはいいかもしれません。それにとらわれることはないようにしてください。

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