秋冬インターンにみなさん行かれている時期かと思います。
作っていない人がいたら、作っておいた方がいいのは、「就活ノート」です。
就活の時だけではなく、インターンの時から作っておいた方がいいです。
その「就活ノート」に何を書いたらいいのかについてお伝えします。
インターンなら、見たこと、感じたことを書く
企業別にページを用意します。そして、あとから追加できるようにバインダー形式のルーズリーフを挟むタイプのものがいいです。
インターンに参加したときも、実際の就活に進んだ時もなのですが、帰りの電車の中や帰りによったカフェなどでメモをとることが大切です。
なにより鮮度が大切です。電車の中で書けないときには、スマホのメモアプリでも問題ありません。それをあとで紙にうつしましょう。
家に帰ってからゆっくり書こうでもいいのですが、時間がたてばたつほど、忘却曲線の通りにどんどん人はあったことを忘れていきます。
でも、終わったそばから書いていけば、より詳しく大切なことが残せます。
インターンの時であれば、話していたことや見たこと、感じたことになります。
その時に感じた、ちょっとしたいいこと、気に入ったこと、逆に気に入らなかったことなども含めてメモをします。
ワンデータイプのインターンが大半かと思いますが、5Daysやそれ以上のものになると、与えられたテーマ自体が結構大変かと思います。インターンの時には社員とかかわることも多いですので、その中で感じたことや気づいたことをメモをしていきます。
就活の時には、面接で何を聞かれたか、何と答えたかを書く
面接のときの話した内容は、面接官は記録しています。それは、次の面接官に引き継ぐためです。
自分が話したことにも関わらず、他の会社を受けたりしているうちに、ついつい、自分の答えたことを忘れがちです。
また、あとで振り返ってみると、
「あのとき、こう答えたけど、本当はこう答えたかった」
「あのときはうまく答えることができなかった」
というようなことがよくあります。
本当はこう答えたかった、ということについては、どうしても伝えたいことであれば、次の面接のときに伝える方法もありますが、通常はそこまで、シビアになることはありません。ただ、そのことについて、もし面接官が気にしていれば、そのメモが次の面接官のところに届いていることもありますので、修正して話すこともアリです。
また、うまく答えることができなかったことについては、もう一度聞かれることもあります。
単純に答えることができなかったからすぐに落とす、ということはあまりなく(落とすとしても他の理由で落とす)、採用する側が確認したいことであれば、もう一度、次の面接のときに聞いてくれることがあります。
そのため、うまく答えられなかったことについては、あらためて答えを用意しておいた方がいいでしょう。
こういった面接のときの細かいやりとり、聞かれたこと、話したこと、これを必ずメモをするようにしてください。
面接官が採用するのは、あなたとのやりとりの結果をもとに採用、不採用を決めています。
答えられたか、答えられなかったか、の〇×のテストとは違います。
一緒にやっていける仲間になれるかどうか、求められる能力を持っているかどうか、人柄としてどうか、企業の価値観に合うかどうかなど、様々な視点で添削をしています。面接シートにパラメータごとに点数化している場合もあります。
あと、ツルの一声というのもありますね。ほかの面接官が落とした方がいい、と言ったとしても、役員など立場の強い人が面接官に入っていた場合で通すなどですね。
実は落ちた時に使える
「就活ノート」が一番力を発揮するのは、案外、落ちた時かもしれません。
落ちた企業があったときに、「何が問題だったのか」ということを振り返ることができます。
落とされたときには、必ず落とされた理由があります。
面接をしたにもかかわらず、自分の大学や成績などで落とされるということはあまりないです。
なぜなら、成績や大学名などはわかったうえで面接をしています。
はじめから採用する気もない人を面接することはないからです。
そうすると、「自分の受け答え」の中に落とされたヒントがあるはずです。
先ほど、単純に質問に答えられたかどうかだけでは落とさない、とは言いました。
しかし、例外もあり、何か採用側として、答えられるかどうか、考えているかどうか、特に重視しているポイントがあるときがあります。
その、本当に答えなければならない点でうまく答えていない、もしくは考えていないというときにも落とされることはあります。
面接やグループディスカッションで落とされることがあったとするならば、何が問題だったか、自分なりに検討してそれも含めて次に活かすにすると就活ノートはより役立つものになります。
自己分析にも使える
就活ノートの使い方の番外編ですが、自己分析にも就活ノートは使えます。
面接官から聞かれる質問の定番の質問はいいとして、なんらかの自分が用意していない質問が来ることがあるはずです。
そうしたとき、こういう質問の時に、自分はこう答えるんだ、ということをメモをとっていったとき、それをパラパラみてみます。
そうすると、気づいていない自分の傾向が見えることがあります。
どうして、そのように自分が答えたのか、本当にそう思っているのか、それとも何かこうみせようとするものがあったのか。
自分の心のクセがわかります。
ここまで細かく自分のことも含めてメモすることは就職すると、もうありません。
また、転職活動は、通常、就活ほど会社を受けません。
そのため、この就活ノートを作るのは、学生の時の今だけかと思います。
(もちろん、転職ノートも大事です。結構、長期にわたって転職活動をすることも多いです。また、通常は就職したままで転職活動を行うことも多く、自分の仕事の都合との兼ね合いからそのために長引くことがあります)
知らない自分が見つかるかもしれません。
関係する業界のニュースもメモする
自分が受ける会社やもしくはその業界に関するニュースがある場合は、それも別で保存しておくといいです。
保存といっても、わざわざネットニュースを印刷してはっつけるまでもなく、簡単なメモを書いておくレベルでもいいです。(日付、見出し、概要を書いて、あとで詳しく知りたいときに検索できるように)
そのニュースネタは結構聞かれることもありますし、「最近気になったニュース」などでも聞かれることもあります。
自分の受ける業界が特にのっている新聞を選ぶといいです。
経団連に含まれる企業ならば、日経新聞が多いですが、関連する業界などは、検索してニュースを見るようにしておくといいでしょう。
そこで見つけたことをメモしておくということです。
日経新聞は、就活と言えばと言われますが、業界によりけりのところはあります。
そもそも、普段、日経新聞を読んでいない人には、結構、わかりにくいかと思います。
新聞は、基本的に「続きモノ」です。
つまり、前に載せた記事の続きの記事ということが一般的です。
そのため、前提となる知識、背景がわからないために記事を読んでもわからないということになりがちです。
私の感覚ではありますが、与党(自民)寄りなのは読売新聞、人権寄りなのは朝日新聞、もっと人権寄りなのは毎日新聞なのかなという感じです。日経は経団連の企業寄りという感じでしょうか。
自分なりの「就活攻略ノート」ができることを願っています。