大学生に聞かれる質問の一つです。
そもそも、バイトはキャリアにならないので、どちらも有利にはならないと思っている年配の人たちもいますが、実は違います。
どちらのケースでもやり方次第で有利にも不利にもなる
同じバイトを長く続けるケース
同じバイトを長く続けていれば、その分野に詳しくなっていっており、できることが増え、得られることも多くなっているのであれば、当然、それはアルバイトであっても、一つの評価できるポイントにはなります。
よくありますが、バイトリーダーということで、店長の代わりに店舗を回す、なんていう経験ありますね。
そもそも、仕組みとして誰でも回せるようになっているのですが、そういうケースはある程度の経験が必要になります。
他にも社員と仕事の内容が変わらないバイトなどは、3か月の人と3年人は全く異なってきます。
電器屋の販売員などの場合は商品知識も必要になりますので、とても3か月くらいでは対応できません。どうやってお客様に買っていただけるのか、お客様は何を求めているのか、さまざまな経験が得られます。
それを言葉にできれば大きなアドバンテージになるでしょう。
同じバイトを続けていても、3か月続けた人と3年続けた人の仕事の内容が何も変わっていなければ、それは1年続けた人はそもそも評価されません。
繰り返しますが、3年続けたのならば、それによって、3か月続けた人よりもどういう点でより詳しくなったのか、それを言葉にできる必要があります。
例えば、スーパーの品出し(商品を並べること)を3か月やった人と、3年間やり続けた人とでは、何か違うことはあるでしょうか。
3か月くらいやると、大体場所も覚えますし、お客さんに聞かれても答えることができるでしょう。
3年やっても、仕事が変わっていないのであれば、長く続けた意味は生まれてきません。
レジ打ちもそうですね。ミスがなくなるとか、早くなるとかはありますが、3年やった人だからやはり違うということはあまりないでしょう。
単純に同じバイトを長く続ければいいのではなく、仕事によって異なってくるということがあります。バイト自体が社員と変わらないような深みのあるバイトであれば違いはでますが、飲食の接客など、それほど長くやっても変わらないものは長く続けても評価はされにくいということです。もしくは、長く続けることで独自の視点を得たなど話すことができるようになることが大切だということです。
複数のバイトを短期間ずつのケース
複数のバイトを短期間ですと、あまり深い経験を得られない印象はありますが、短期間といってもどの程度短期間なのか、また、何を意図して複数のアルバイトを経験したのかということになります。
つまり、こういう意図があって、複数のバイトを数か月ごとに変えた、と言えるのであればそれは十分有利になるのです。
例えばですが、
「自分は、これからシェアリングビジネスがさらに発展すると考えたため、在学中にできるだけ多くのシェアビジネスに関わるアルバイトをしました」
などです。
「アルバイトで、電動キックボード、レンタルサイクル、レンタカー、シェアハウスの運営とそれぞれ、どういう客層が、どのように利用しているのかを調べてきました。就職する前だからこそ短期間で複数の企業に在籍することができます。そのレポートがこちらです。」
のような形ですね。
まとめ
どちらにしても、長期だからいいわけでも、短期だから悪いわけでもないわけです。
なにも意図をしないでいることがまずいといえます。
とはいえ、自分が行うアルバイトは「好きだから」ということはいいことです。
いくら自分なりの意図があっても、興味もないアルバイトを行うことは難しいでしょう。
興味のないことは、いくら簡単なアルバイトだとしても、言われたことなどを身に着けることができず、苦労するからです。
長期でも短期でも意図を持つことは大事ですが、自分の興味のある中で選ぶ方がやりやすいとは思います。
ただ、自分が苦手だと思っていたことをあえてやってみることで、「実はむいていた」なんていうこともありますので、そういうことでも、短い期間でアルバイトを変えることで自分の向き不向きを見つけるというのも一つの方法です。