就活の悩み

なぜ、面接は暗記していくのはダメなの?

高校入試などですと、面接も暗記して、何度も練習したりしますね。

ただ、それはもう面接ではないですね。
面接シートを暗記してきたかのテストのようなものです。

一番、意味のない面接ですので、実際、神奈川県では2024年度から一律行っていた面接はなくすことになりました。
福岡県はまだ行っているようです。詳しく調べていませんが。

これと同じことをやったらダメですよ、ということなのですが、企業が面接で聞くのは、必ず、相手が準備をしていないだろうということを質問します。
そうしないと、あまり意味がないからです。

採用側は準備をしていないと思われる質問で相手を見る

長所、短所は聞きたいとしても、「長所、短所をそれぞれエピソードを一つ入れて話してください」と聞いたところで、準備してきているものをいうだけだと、その人がわからないのです。
言葉ではなんとでも言えるからです。
そうすると、どういう質問になるかというと、さらに踏み込みます。
エピソードを話したら、そのことについて、自分がどう感じたのかなどを聞くと、少しだけ人柄がわかります。

他にも、オンライン面接でよく行われる質問として、
「他に開いているタブはなんですか」
「ブックマークにいれているサイトはなんですか」
などです。
こういった質問をすることで、その人がどんなことに興味を持っていて、PCをどのように使っているかなど、その人について知ることができます。

会社側は、一緒に働く「仲間」を求めています。
会社ごとに、働く人たちの「カラー」は確実にあります。

皆さんがイメージしやすいのは、高校受験ではないかと思います。
中学まで公立だったり、小学校まで公立だったり、ひとそれぞれではありますが、私立中学や、もしくは高校になると、周りの環境が割と似ていたりします。それは、学力という一つの基準で選ばれているからです。

高校は、私立でも公立でも、自分と学力が同じくらいの人たちで選ばれていますので、なんとなく似ている何かがあります。
それと同じで、企業も人を採用するときには、「異色」も採用するのですが、基本的には、「同類」を集める傾向があります。

暗記して話している話は、相手に伝わらない

学校の先生の話でも、誰か偉い人の話でも良いのですが、授業やスピーチが下手な人というのは、読んでいるとき、本当に「読んでいる」んですね。
つまり、文字を発しているだけの人の話というのは、思いや気持ちが入っていないので、聞いている側は退屈してしまいます。

それだったら、「ボカロ(ボーカロイド)」にでも読んでもらった方が、何倍もマシでしょう。
最近のボカロは、文章に抑揚までつけてよめるものもありそうです。昔のソフトは棒読みでしたが、これと同じことを人がやると、聞いている側は、苦痛でしかありません。

面接も同じです。
面接官は、毎日、何十人の対応、毎週、何百人の対応を行っていることもあります。
その中で、自社に合う人、かつ、なんらかの生産性をあげてくれる人を求めています。
そんなときに、「暗記して話す」人など、印象にも残りません。当然ですが、「伝わりもしない」わけです。
もっとも、何か、学歴なり、資格なり、成績なり、目を見張るものがあれば、それは印象として残るでしょう。
ただ、「何を言っていたか」については、何一つ印象にも残らないでしょう。

では、何も準備しないで行けばいいの?

もちろん、そういう話ではありません。
長所、短所、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、ガクチカを通じて得たこと、大学時代に一番印象に残っていること、志望理由…などいわゆる、「あたりまえの質問」の準備は必要です。

ただ、一字一句何度も練習して話せるようにすることに力を入れるのではなく、「何を伝えたいか」を言えるようにするのです。

スピーチなどでも良く言われることなのですが、それは、「ワード(単語)」で準備することが大切です。
つまり、長所と言われて、「えっと…」と考えるのはNGです、ということです。
少なくとも、長所は長所で、周りに聞いたり、自分で感じることを言って言えるにはする必要があります。
覚えておくのは、「ワード(単語)」だけにして、あとはアドリブで話すようにするということです。
もちろん、その次のエピソードなど、確実に聞かれるであろうことも準備をしておきます。

補足をしますと、ただ、長所といっても、何を言ってもいいわけではありません。
その組織が求めているであろう、長所を言う方がいいです。

面接の動画を撮ることをお勧めします

自分の話している状態が、相手からどのように見えるのか、面接の動画を撮ることをお勧めします。
自分がどう話しているのか、というのは、案外わからないものです。
スマホ一つでできることですので、是非、試してみてください。

自分が一番、厳しく見ることができるはずです。
「ここ、ちょっとまずいかな」というようなことですね。

また、他の人に面接をしてもらって、評価をもらうことも大事です。

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