就活をしている学生から、
「どこの会社でも第一志望と言っていたら、全部落とされた」
というようなことを言っている友人がいた、というようなことを聞くことがあります。
その落とされている学生がどういう人かにもよりますが、「第一志望」と答えたから落とされることはありません。
ただ、「第一志望です」という理由が言えなければ落とされる、ということです。
ただ、第一志望だと言えばいいわけではない
確かに、考えなく「第一志望です」と言っていると、確かに落とされるでしょう。
大体、落とされる学生は少し話せばわかります。
圧倒的に、準備不足です。
第一志望というか言わないかではないです。
「その自分が受けている他社に比べて、なぜ御社が第一志望なのか、という理由を言えますか」
ということです。
みんな、その会社に行きたい志望理由はそれなりに調べてきます。
でも、「他社さんはどんなところを受けていますか」と言われたときに、その自分が受けている他社に比べて、どうして御社が第一志望なのかを
答えられないと、いくら第一志望といっても、ウソにしか聞こえません
他を受けているのが同業種ならその企業ごとの違いを言えるようにする
通常は、金融系を受けているなら、複数の金融系を受けるでしょうし、損保なら損保、メーカーならメーカーと、ある程度ジャンルを絞って受けていることが多いと思います。
そうすると、その業界において、それぞれの特徴を企業報告書や、業界地図などで調べ、インターンや説明会などで見聞きしたことを踏まえて答えるようにします。
業界の中で何が違うのか、社風(人)として何が違うのか
これを明確にして答えられるようにする必要があります。
他に受けている他社が、他業種の場合はどうすればいいのか
業界が違えば、当然、やっていることも仕事も異なりますので、違いは言いやすいです。
しかし、なぜ、その複数の業界を受けているのかを言える必要があります。
なぜ、複数の業界を受けているのかを言えないと、受かればどこでもいいのかと思われます。
その場合は、業界ごとの違いを言うのではなく、社風や人の違いで答えるようにします。
第一志望と答えなければ落とされるのか
決してそういうことはありません。
他社と迷っています、と答えても、その受けている人が、企業にとって来て欲しいと思える人材ならば、そのように答えなくても内定はもらえるでしょう。
ただ、内定を出すかどうか迷っている場合は、不利になることもあるでしょう。
また、他に第一志望以外で言うには、どんな答え方があるかと言えば、
- ○○社と御社で迷っています
- 今受けているところは最後まで受け切りたいです
- 第一志望群ではあるので、3社で迷っています
人事担当は、歩留(ぶどまり)を計算しています。
つまり、ある学校のどういう人たちに内定を出したら、実際に入社してくれるのは何%なのか、ということです。
その歩留が悪いと、計画通りに採用できなかった、ということになってしまいます。
そのため人事の人は、本当に来る気があるのかどうかを何度も聞きます。
たくさん人数を取るところは、歩留のパーセンテージがある程度わかっているので、それを見越して内定を出すということを行います。
これは、大学入試も同じですね。定員割れにならないようにある程度多く合格を出すのと同じです。