就活の悩み

企業のHPにのっている言葉はESに使ってはならない

みなさんのESを見ていて感じるのですが、企業のHPに載っているキレイな言葉を使ってはダメです。

企業のHPは、当然、キレイな言葉を使います。
キレイな言葉というのは、「地域社会の〇〇に貢献し、発展を目指します」みたいな文章です。

この「〇〇」に入る言葉は、その業界に関連する言葉です。
「食」「交通」「街づくり」「介護」・・・なんでもあります。

これは、企業のHPであれば、これくらいのフワッとした文章でいいです。
ただ、ESを書く学生の文章、特にまとめの文章にこれを書いてはならないです。

理由1:企業HPの言葉を使うことで、自分のESが弱くなってしまう

せっかく自分のエピソードを書いて、自分だけのESができているのに、まとめの言葉にこういった企業のHPの言葉を載せることが大事だと思っていることが不正解です。
自分が受ける企業理念にあわせているつもりかもしれませんが、そういう文章は結構多く、そもそも印象が残らなくなります。

学生の間は、何か模範解答があって、それに合わせて書けばよかったですが、就活はそれが通用しません。
仮に、ESだけは通過しても面接で大体落ちます。

文系は普通に15~20社受けることが多いです。
企業に合わせて書くのが理想とはいえ、それが難しくなってくると、その企業のHPの言葉を使えばそれでいいと考えてしまう学生も多いです。それを書くから他と差別化ができなくなり、通過が難しくなるのです。

自分だけの採点ではありません。
あくまで、他の人との比較の上で採用活動は行われています。

理由2:企業のHPの言葉の意味することと、自分のESがつながるとは限らない

企業は本音と建て前があります。
そのうえで企業のHPのスローガンは業者に任せて作ることもあれば、社内で考えてつくることもあります。

そうしたとき、あきらかにとがった文章には大手企業の場合はあまりしません。
もちろん、とがった文章にする企業もありますが、戦後に発展したような企業などは基本的にマイルドな表現にします。

ここ数年~10年でできたような急成長のベンチャーなどは、社長自ら言葉を作って、とがった言葉にしている場合もあります。

そもそも、そのマイルドな企業の言葉というのは、大手企業だったりすると、そこまで価値をおいていないこともあります。
社員に「御社のキャッチフレーズは」と聞いても答えられないようなこともよくあります。
もちろん、毎朝朝礼をやって、社訓を読むような会社もありますが、大多数ではありません。

企業のHPの言葉は、多くの場合、「よそ行きの洋服」みたいなものです。
本当にそこに思いを込めているのは少ななく、逆に意味を込めているような会社の場合は、自分のESの意図するところと同じようでいて、実は全然異なる場合もあります。

企業のHPの言葉をESに使うのは、非常にリスキーであり、百害あって一利なし、だと思っていてください。
自分で文章を作り、添削を繰り返して、だんだん、良い文章になっていくものです。

安易に企業のHPの言葉をもってきてなんとかなるのは、高校受験の面接シートくらいのものです。
あれは面接であって、面接ではないですから。(高校受験は高校のHPのキャッチコピーにあたります)

RECOMMEND

-就活の悩み
-, ,