就活の悩み

志望理由が会社の説明文になっていたらダメ!!

年内に内定をもらっている人もいますが、多くの人は、これから試験という人が多いのではないかと思います。
大学のテストや課題もあって大変な時期だと思います。

こちらの受講生の志望理由を見ていて、よくあるダメな文について、そのアドバイスをいたします。

志望理由書の大半が会社の説明文になっていると自分が消える

確かにその会社や組織が何をやっているかを調べたうえで、どの点に興味をもったのかを書く必要はあります。
ただ、その分量が多すぎると、「その人」が消えてしまいます。
志望理由なのに「その人」が見えない文章が多いのです。

よくあるのが、最初の9割くらい、企業や組織のやっていることを書いて、最後に1割くらいが私もそこで頑張りたい、みたいな文章ですね。
これは絶対ダメです。

まず「私」を書いてください。
大事なことは「私の志望理由」なのです。「会社の説明」ではありません。

つまり、なぜその会社なのか、ということです。
「私は子供のころから〇〇に興味がありました。また、〇〇や〇〇を行うことで、御社の取り組んでいる〇〇と非常に共通点が多いことに気づきました。その共通点というのは~」などいろいろ書くことはできますが、自己PRにはあまりかけないけど、志望理由との大きな違いは、前の記事にも書いた「志望度の高さ」なんです。

「特に理由はありません」
それはわかります。だから、自分のこだわっている点と、企業や組織が取り組んでいる点との共通点や、どうしてもその企業や組織でないとダメな点を見つけるんです。

例えば、自動車業界を考えていたとします。一般の人からすれば、トヨタも日産もホンダもあまり違いはないでしょう。
ところが、働いている人から話を聞くと、まったく違うことに気づきます。
そもそも、作っている思想が違うのです。
NECと富士通だって全く違います。採用している大学名をみたり、国内外の売り上げ比率を見ると違いはわかります。
調べることが不要だと言っているわけではありません。
調べて終わりではないということです。
調べたことと、自分をつなげないとならないのです。

その違いをインターンシップなどに参加したときに、自分なりにこの会社でないとダメな理由を見つけるようにします。
それが志望理由なのです。

一度書いたら、採用する側の気持ちになって読んでみてください

書いた直後は難しいかもしれませんが、一日寝かせて、翌日、自分が採用担当者になった気持ちで自分の文章を読んでみてください。(それ以外にも、一日寝かせて翌日、普通に自分の文章として見るだけでも気づきはあります)

その文章から、どうしても入社したいんだということが伝わる「志望理由書」でしょうか。
本当にこの人に来てもらいたいなと思える文章でしょうか。

企業や組織のことを調べたうえで、自分の興味のあることなどとつなげる。
この自分と調べたことをつなげることが大切です。

どれだけ企業のことを調べても自分とつながっていないと「志望理由書」が「企業レポート」になってしまいます。

もちろん、「自分だけ」というのもダメです。
そのバランスは半々くらいがいいです。

つまり、自分はこういうことをやってきて御社に興味があるということ、それとその企業なりが取り組んでいること、最後に自分がこうしていきたいという意思表明、という感じですね。字数によりますが、キレイな文章なら意思表明はなくてもいいです。なぜなら、大体、キレイな文章(持続可能な~とか、〇〇の発展を~などのあたり前の文章)になっているのでそもそも意味を持たない文になってしまいます。

キレイな文章に中身はない

キレイな文章というのは、誰にでもあてはまるような中身のない飾った言葉です。

よく、企業のHPに書いてあるようなことですね。適当に作ってみますね。

「わが社は、介護事業を通じた社会問題の解決、持続可能な社会の創生を行います。一人一人が笑顔で毎日を送ることができるような介護をこころがけています」

とかでしょうか。
これは、企業がかかげるには別にいいのです。
こういう、キレイな文章、泥臭くない文章でいいです。イメージですから。
世の中の大半の広告は、実際にはないような「イメージ」ばかりですね。

しかし、あなたの書く文章は、「キレイなイメージ」ではダメなのです。
そんなことを書くと何も伝わりません。
きれいごとではありません。中身のないキレイなことは伝わらないという意味です。

あなたの取り組んだ、「泥臭い」ことを書くから「あなた」が伝わるのです。

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