この時期の大学3年生だと、意識の差が大きいのですが、本当に準備をしている子と、まだ、なんとなくの子といます。
面接官が一番重要する点はなんだか知っていますか?
もちろん、ある程度の能力(人の話を理解できるかなどの能力)や、真面目さ、会社や組織との雰囲気が合うかどうかというものはあります。
でも、学歴よりも、資格よりも、何より一番大事な点というのは「志望度(入社したいという思い)」なんです。
理由は、手間ヒマかけて、せっかく内定まで出したのに、「他の企業に行くことにしました」とすると、またその人数を集めないとならないわけです。採用担当者が一番、気にしているのはその点です。決まった期間で、よりベストな人員をそろえなければならないのです。
では、それをどうやって伝えればいいのか迷っている人が多いようなのでその「志望度」の伝え方についてお伝えします。
「私、本当に第一志望なんです」それを伝える方法
学生のESや面接対応などをしていて感じることとして、口では「第一志望です」と言っていても行動が伴っていない人が多いです。
では、その「行動」とは何かというと、その業界について本当に毎日調べていますか、ということです。
こちらに通うある学生は「農業」関連の企業に進みたいと言っていました。
だとしたら、農業新聞と一般紙(読売新聞とか、朝日新聞とかのこと)の二紙は毎日読む必要があります。
その中で気になる部分は写真に撮ってフォルダー分けして、保存します。
そして、農業ならば、今の日本の農業はどういうことが問題で、「私」はどうやってどの部署で解決していこうと思うのか。
そこまで言えるようにする必要があります。
それが志望理由になります。
もともとその子は家が農家ということで、リアルな農業にも興味を持っているので、それなりに書くことはできるのですが、農業関連の企業に入ると言ったって、実際に農業をするわけではありません。
その業界それぞれの情報収集は日々収集しないと、本当に興味を持っているかどうかは伝わらないのです。
何もしていなければ、「想い」と「行動」が一致していないということなのです。
面接官は、その人の「業界」や「組織、企業」に対する興味を見ています。
志望理由に「〇〇の業界を発展させたいと思います」は、NG
本当に、みんなキレイな文章が多いです。
HPなどに書いてあるのは、確かにそういったキレイな言葉です。
キレイな言葉がダメというわけではないんです。
中身のないキレイな言葉は、何も伝わらないんです。
「〇〇の業界を発展させたいと思います」ではなくて、例えばさきほどの「農業関連」に興味を持っている子であれば、若い女の子なのに農業に興味を持っていること自体が珍しいわけですから、その子なりの書き方があります。
その子も、農家だけでは今は食べていけず、不動産があるからなんとかやっていけている、という農業の収入の問題があるということも言っていました。それならば、農家の収入だけでは十分ではないならば、その原因はなんなのか。そして、どのようにすれば解決できるのか。
図書館で何冊も本を読んで、解決策を、たとえ今は「机上の空論」だとしても調べることはできるはずです。
そして、自分なりの「解決策」をもとに、結論として、「若い人たちも農業をやりたいと思えるような業界にしていきます」というように持っていきます。それが中身のあるキレイな言葉になるわけです。
解決策も何も言わずに「発展させたいと思います」は中身がないからダメなんです。
また、自分がなんらかの部長などをやっていたりするのならば、リーダーシップという部分と合わせて書くこともできるでしょう。