ESの中では最初一番、苦労する学生の多い「志望理由」の書き方についてお伝えします。
字数によって構成を変えるのですが、まずは400字程度の場合でお伝えしたいと思います。
志望理由で必要なことは「その企業について調べているか」「自分の強みをどう活かせるのか」この2点が入るようにします。
志望理由の書き方と構成
志望理由=①興味を持ったきっかけ+②その組織の興味をもっている点+③自分の強みをどのように活かせるか
+④インターンを通じて何を学びたいか(インターンの提出の場合)
+⑤入社後にどのような取り組みを行いたいか(800字など字数が多い場合)
特にこれらの文章量については、①は少ないですが、他の②③はあまり量は変わりません。
手順1 その業界に興味を持ったきっかけやエピソードを書く(→①)
手順2 企業の報告書(上場企業など規模が大きければIR情報以外に「報告書」がある場合が多いです)を見て自分の興味がある点を書く(→②)
手順3 自分の強みをどのように活かせるのか、興味をもっていることなどと合わせて書く(→③)
手順4 インターンの場合は、インターンで内容が書かれていることがあるのならば、それに合わせて書く(→④)
手順5 800字など字数が多い場合(役所系など)は、自分がその中でどのようなことに取り組みたいのか、将来的なことを書く(→⑤)
例)電機・通信メーカーを仮定
①小さい頃から機器が好きだった
②デジタルツインなどに取り組んでいる点
③ソフトウエアとハードウエアの両方を学んで来ている点
<電機・通信メーカーの志望理由>(例)400字版
私は小学生の頃からパソコンが好きでした。DirectShowなどを用いてゲーム作りを行うようになり、C言語系の言語が得意です。御社では実社会を投影したデジタルツイン技術を用いることで社会インフラの整備などを行っている点に興味をもっております。また、海外売上比率も国内の比率よりも高く、海外駐在しながら働く人も多いと聞いております。会社説明会では社員の方の言われた「不可能を可能にするのがエンジニアだ」という真剣さに共感いたしました。日本の企業でありながら日本以外の公的な事業にまで御社の技術が採用されていることも志望した理由の一つです。私の就活の軸は「技術を通じ社会に貢献できる」ことです。これまで、大学では画像処理のハードウエアの技術を学んでおり、これから現実社会と仮想世界の融合が進むことを踏まえ、ソフトウエアとハードウエアの両方の技術に興味を持っているからこそ今までにない製品開発ができると考えております。(397文字)
文章を作る際の注意点
ほんと、5分くらいで作ったものですが、一応、入れるべきことは入れたかなと思います。あえて、粗削りではありますのでそのまま使うことはできないようにしております(汗)。あんまり推敲を重ねた文章を書くと、そのままパクッて作る人がいるので・・。(パクッて作れることはあまりないです。参考にできるのは文章構成くらいです)
よくある、注意点は以下の通りです。
- 企業のHPの内容が大半書かれている(自分のことが入っておらず、企業の説明書になっている)
- 企業のことが逆に殆ど書かれていない(自分の事ばかりで、企業のことを調べていないように見える)
- 他社でも通用しそうな汎用の文章になっている
- 説明会やインターンに行ったのにそのことに触れられていない(250文字などの場合は仕方ないです)
以上が注意点になります。
特に気を付けて欲しいのは、「志望理由が会社説明書」になっている人が多いということです。
「自分」を必ず入れるようにしてください。