就活の悩み

都心と地方、どちらがいいの?

都心の方が合う人と、地方の人が合う人はいます。

都心というのは、東京23区だけを指すのではなく、新宿から30分~1時間圏内というところです。あと、名古屋や大阪、京都の人口密集地も都心と同じ感じでとらえてもいいと思います。

地方都市というのは、それ以外の街とします。

定義はいろいろあるかと思いますが、ここではざっくり、都心に就職した場合と、地方で就職した場合でどのように違うかについてお伝えします。

都心の人は都心に、地方の人は地方で就職する傾向はある

皆、生まれ育った街と同じ感じのところに住む傾向はあります。
つまり、街で育った人は街に住みたがるし、自然があるところで育った人は自然のあるところ、両方あるところで育った人はその両方があるところ、のようにです。

あくまで、「傾向」ですので、もちろん全員がそういうわけではありません。
地方から出てきて、大学は都心に出て、就職は一度は都心でしたものの、結局しばらくすると地方に帰る人などもいますね。
その逆もしかりです。

ただ、地方の方が、そのまま地方に就職するより、都心に出る人の比率が、都心にいる人が地方に出る比率よりは高い感じはします。
つまり、それだけ、都心に出たがる人が多いということですね。

それは人口流入を見ていてもわかりますが、東京一極集中というのは今でもそれほど変わりません。
これだけ、インターネットが普及し、仕事が地方でできるようになったといえども、やはり都心に集まる傾向は今でもあります。

都心と地方の職場の違い

都心は、もともとさまざまな地域から人が集まってきます。
そのため、多様性に富んでいます。
そもそも、どの地域から来ていても、「よそ者」という視点で人をあまり見ません。

しかし、地方で就職すると、同じ土地の出身者でなければ、「よそ者」という目で見られます。
そのため、都心出身の人が地方就職(都心の企業ではなく、地方の企業)すると、違和感を感じます。
それは、地方の企業の人も同じで、都心から来た人に対しては違和感を持つからです。

都心から来た人も、「地方だから」というような目で見ては決していけません。
そういう目でみるから、「よそ者」に見られます。
結論を言いますと、

都心育ち→地方就職は苦労する

地方育ち→都心就職は普通

ここで言う苦労というのは、就職に苦労するのではなく、入ってから苦労するということです。

地方の企業は良くも悪くも、「村社会」という意識が強いです。
そして、考え方が昭和の部分も多く、いまだに、

地方の企業では、大学は国立大が偉い

などということが、戦前からある企業でなくてもまかり通っています。
そして、その地域の人たちも、本気でそう信じています。

私立大<<国立大 という文化

都心では、戦前からある企業によっては、いまだにそのように考える経営者もいますが、都心では私立大に行くことはごく普通のことです。
しかし、地方では、いまだに国立大を出ているかどうかが問われるのです。

地方はいまだに学歴社会

自分の地元に就職するのであれば、地方就職でも特に違和感なく働くことができます。
しかし、自分が国立大でないのならば、都心育ちでの地方就職は避けた方がいいです。

都心では、基本は実力社会が普通ですが、地方ではそうではないのです。

地方都市というのは、基本的に人の流動が少ないです。
そのため、地方の国立大を出ているとそれは評価対象です。
しかし、私立大であれば、昇進すら難しいのが現実です。

もちろん、そうではない企業もありますが、一つの指標として辞める人が多い企業は、その傾向が強いと思った方がいいです。
辞める人が多いということは、それだけ、「失望」する人が多いということです。

ベンチャー企業やIT企業でもないのに、勤続平均年数が10年前後というのは、危険度が高いと考えた方がいいでしょう。

それでも地方就職したいのならば

さまざまな理由で、都心出身の人が地方就職しなければならない理由があるかもしれません。

そうしたときに注意しなければならないことをお伝えします。

  • 地方を決して田舎とみない
  • その場所の人や土地に敬意を払う
  • 平身低頭で努力を重ねる

今は、インターネットのおかげで都心も地方も情報の差がなくなったと言われます。
しかし、そんなことはありません。
これまでだって、テレビがありましたが、都心と地方の差がうまったでしょうか。
インターネットが発達したくらいで、都心と地方の差はうまりません。

都心にいれば、ニューヨークの現状がわかるでしょうか。
わかる部分もあるかとは思いますが、住んでいる人、働いている人の空気というものがありますので、都心にいてもニューヨークのことはわからないでしょう。

それと同じことです。
自分は都心出身だとか、そういうことはどうでもいいので、その場の人たちに興味を持って、丁寧に接して、真心を込めて話し、愛情を持ち、必死に努力をするのならば、どこに行ってもやっていけるでしょう。

都心出身の人が、「地方は村社会だ」というのはある意味真実なのですが、それはその人が「自分は都心出身だ」という意識を持っているからです。

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