仕事の悩み

仕事場で気持ちを上げる方法の一つはモノ(その2)

前回の記事で、自分の気分を上げるモノや音楽を利用して仕事に臨むことで自分自身のタイパ(タイムパフォーマンス)を上げることができるというお話をしました。

そのことについて、例え話を用いてもう少し補足をいたします。

普通の人を普通車とすると、スペシャルに仕事ができる人はF1カー

まず、タイトルの意味がそもそも伝わらない可能性がありますので、順を追ってご説明いたします。

運転スキルが同じだとして、サーキットでタイムを競うとします。
そんなとき、一番速いのは当然F1カーです。
市販されている普通車をもってきたところで勝つことは基本的にはありません。

しかし、普通車であっても、さらにチューニングをほどこすことでかなり速くはなります。

チューニングというのは、タイヤを太くしたり、サスペンションを硬いものにしたり、エンジンを載せ変えたり、マフラーやエアクリーナーからタービン、フレームなどさまざまなところに手を入れていくことです。

この「パーツ」を交換していくということが、自分の気に入るものを身に着けたり、周りに置いたりするということにあたるのではないでしょうか。
その「パーツ」を取り付けていくことで、F1に少しずつ近づくことができます。

ある漫画では、市販の車のチューニングパーツを交換していくことを、次のように例えていました。
「F1カーを龍だとすると、チューニングパーツは龍のウロコみたいなものだ。少しずつそのウロコをつけていくことで、龍に近づけていくようなものだ」

F1カーにはなかなか勝てないかもしれません。しかし、ある分野においては、勝つことができる場合も十分あります。
F1カーにサーキットでは勝てなくても、オフロード(悪路)に強い車は、F1カーが走れないようなところで勝つことができます。

自分という普通車(普通車にもいろいろタイプがあります)に、どんなパーツを付けるかで、どんなステージに強い車(人)になるのかということが変わってきます。

チューニングパーツはモノだけではなくスキルもある

自分のこだわりのモノについて、これまで書いてきましたが、実はモノだけの話ではありません。
それは、自分の得意とする分野もチューニングパーツにあたります。

スキルとも言い換えることができます。
語学やプログラミング、接客技術や、なんらかの専門技術などどんなものでも自分の「チューニングパーツ」になります。

自分はどんな「パーツ(スキル)」を身に着けることでテンションがあがるのかということです。

例え80歳の人でも、「英語をしゃべれるようになりたいねぇ」と言っている人が多かったりしますので、語学に関しては需要は非常に高いでしょう。ただ、それが、本当に自分が身に着けたいと思っているかは別です。

ときどき記事にも書きますが、「あこがれ」と「やりたいこと/興味のあること」は違います。
自分が「英会話力」にあこがれていても、実は興味のないことであることもあるのです。

身に着けるスキルの選び方

そもそも何に興味がある、ということがなく、〇〇がこれからは必要だから頑張ろう、と思ってどんな分野であっても頑張れる人はその自分が必要だと思うことを選んでいけばいいです。

自分がこれまで働いてきたのであれば、そこから選ぶ、ということはしない方がいいです。
なぜなら、そうすると、どうしても自分がやってきたことの延長上になってしまうからです。
それでも、自分のやってきたことが一番自分のやりたいしっくりくること、興味のあることであれば問題ありません。

多くの人は「興味」というものをもっています。
その「興味」のある分野はなんでしょうか。

小学生の時のことを考えてみてください。
どんなことに興味があったでしょうか。
どんな分野の本やテレビ番組に興味を持ったでしょうか。
小学生の時には周りからどういうことが得意な人だと言われたでしょうか。

お金になるならないではなく、自分が本当に興味があったことはなんでしょうか。
もし、それを見つけることができるのであれば、その自分の興味があったことのスキルを磨いてみてください。

こんなことで?と思うことがあなただけのスキルになりステージになる

「片付け」という分野で一躍有名人になった、「こんまり」さんのような例もあります。昔から片付け技術に興味があったそうで、「心がときめくもの」を基準に整理をするということについて本を書いた人ですね。

「さかなクン」なんかもそうですね。この人について何か調べたわけではないのですが、小さい時からあきらかにある分野に非常に興味をもっており、それがブレークした人ですね。その人にとっては魚について調べたり知ることはなんの苦でもなかったはずです。

他にも1日最低6個のアイスを食べて、これまで42000個を食べてきた「グルメアイス研究家」なんてうたっている人もいますね。そんな人もその人だけのステージを作っています。

どんな時でも、勝負事は自分の強いステージに持ち込むというのは鉄則です。
相手の強いステージに持ち込まれたら負ける確率が高くなります。

相手というのを社会とするのならば、自分が興味のある自分だけのことを出すことが大切だということです。
その自分だけのスキルを一つずつ組み合わせる、もしくは、ある一つを徹底的に掘り下げることで、自分だけのステージが社会にできます。

そういう人を社会は放っておきません。
ネットで検索されやすくなったり、メディアにとりあげられることもあるでしょう。

自分が興味のあることがわからない、という人は多いのですが、時間があればあるだけやっていきたいことはなんでしょう?
お金にしないとならない、はやっていることにしないとならない、という風に考えるとなかなかでなくなってしまいます。

あなたにとって、ずっとやっていきたいこと、興味のあることはなんでしょうか。
それを見つけて磨いてスキルにしていくことで、自分だけの輝けるステージができます。

これは実は自分で仕事をしている人だけでなく、組織でやっている人にも使える方法です。

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