就活の悩み

落ちるESは、10秒程度で判別されます

私も日々、数百人以上のESに目を通していて、落ちるESは5~10秒で判断できますが、これは人事も同じです。
それを学生に伝えると「こんなに一生懸命書いたのに、そんな時間で判断されるのは悲しいです」と言われます。

誤解のないように言うと、面接に進ませるまでもないESの判断は数秒あればできるということです。
そのため、面接に通った際には、ちゃんとそのESを見ながら面接をしてくれます。

就活には4つの壁があります。

  1. ESの壁
  2. SPIの壁
  3. 1~2次面接の壁
  4. 最終面接の壁

もちろん、よほど準備をしている学生は、「壁」なんてなく乗り越えていくこともあります。
ただ、ざっくりですが、最初のESと最終面接の壁は一度はひっかかっている学生がやや多い印象です。
ESで落ちることのない学生は、基本、落ちることはあまりないですが、ESでもたまに落とされることがある人向けにアドバイスをします。

とてもまずいESでも、まずは面接までは進める企業もあるので、ダメダメESでも通っていることはよくあります。

瞬殺で落とされるESその1~出題者の意図に答えていない~

もう少し言うと、最初の一行目では聞かれていることに答えているんです。
しかし、エピソードの部分が全くそれに沿っていないということがあります。

例えば、一般的な質問で、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」があります。
この時に「〇〇のアルバイトをしたことです」と書いたとします。
そうすると、普通は、そのアルバイトの中で自分が何をやって、どういうことを得たのか、ということを書きます。

しかし、内容がそのアルバイトがどうして良いのか、なぜ始めたのかを書いており、自分がやったことや得たことを書いていないというESもあったりします。

ガクチカは、単純にその人がやっていたことを聞きたいのではありません。
その人が時間をかけて取り組んだり、自分が気持ちをそそいで取り組んだことを書くものです。
そして、その結果、何を得たのか、ですよね。

これはレベル1のような内容を書いていますが、これができていないESも時々見かけます。

ESでもたまに落ちることがある、という学生はまず、どんなESを書いているか見せてもらうのですが、殆どの場合、内容に筋が通っておらず、出題者の意図を読んでいないということが大半です。

瞬殺で落とされるESその2~志望理由が会社紹介になっている~

皆さんの志望理由が手もとにあるのであれば、一度見て欲しいです。
確かに、企業や組織の取組みについて書くのはわかります。
ところが、その会社紹介の内容が大半を占めており、自分の志望理由が入っていないことが良くあります。

もちろん、「~が志望理由です」と文章にはそう書いています。
ところが、会社の紹介をずらずら書いた文章に「志望理由です」とつけても、どこにも「自分」が入っていないんです。
出題者の意図に答えていないというところでは、上のその1と同じです。

会社紹介などHPを見たら書くことはできます。どうして、それが「自分の」志望理由なのか、ということです。
そして、文章の最後で、「御社に貢献したいと考えております」のように、なっています。
どこと自分がつながっているのか、どうしてその企業で、どうして自分が、ということが書かれていないのです。

まず、ベースは自分があり、興味をもったきっかけは何で、自分の強みは何で、それをその組織でどのように活かしたいのか、これを書くようにします。

もちろん、皆さんの気持ちはわかります。
そんなに志望度が高くない企業だから書くことがないということもあります。志望理由は、何度も言いますが、企業を調べているかどうか、自分の強みをどう生かすつもりなのか、入社後に何をやっていきたいのかを聞いているのだということを覚えておいてください。

瞬殺で落とされるESその3~自己PRがPRできるような内容になっていない~

これは、書いている本人も割と気づいていることが多いです。
私が、「これ、自己PRなのかな」と聞くと、「弱いですよね」と言います。
いや、わかっているなら、そういうのは書いちゃダメなんです。

で、本当にPRできるようなことがないのかというと、そんなことはないんです。
色々と根ほり葉ほり聞くと、結構、「それはすごいね」ということをもっています。
学生本人が、自分の強みに気づいていないんです。

もう少し言うと、採用担当者から見たときの強みに気づいていない、ということですね。

その人の強みを見つけようとして、質問をする方法はいろいろあります。
話しながら、その人の性格がわかってくると、「こういう時はどうしましたか?」とか、その人が主に時間を使ったことについて聞いていくと、出てくることがあります。
みんな、自己PRになるエピソードはあるんです。

一つ一つが弱いエピソードだとするなら、それらを複数重ねて強めるという方法もあります。

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