就活の悩み 教え方

面接で大事なキーワードは?

「教える力」は、特に1対1などの少人数において使える方法です。

対人関係、面接、営業、接客、子育て、教育など、すべての仕事、生活において、誰もが使うのは「教える力」です。
しかし、その「教える力」についてはほとんど人が誰からも学びません。
ここでは、一つのテーマとして、就活と転職、自己分析がありますが「教え方」をキーにしてお話いたします。

今後、「教え方」についていくつかお話をしますが、「教える技術」というのは、「厳しくすればいい」とか「優しくすればいい」というような単純なものではありません。

教える人のタイプ、教わる人のタイプ、その時の状況によって使い分けるものです。
しかし、一つだけ言えることは、「教える側」も「教わる側」も常に忘れてはならないことは、「思いやり」です。
では、この対人関係において必要とされる「思いやり」とは何か、お話いたします。

面接における「思いやり」とは何か

「思いやり」とは、相手の立場に立って、相手の目線でものを見ることです。
教えるときによく、忘れてしまうこととして、教えている人と、教わっている人ともに異なる人格を持つ別人だということです。

「聞いてる側(教わっている側)」がどういう気持ちで聞いているのだろうかということを予想します。
例えば、面接においてならば、学生が面接官に対して「思いやり」を持つとは、

「この人は、朝から何十人と面接の対応をしているのだろうな。結構、人数を多く採る割には人事担当が少ないようだから大変だろうな」

というようなことです。
それを話しているときに考えるのではなく、相手の年齢などからどのような形で仕事をしているのだろうな、どういう気持ちで聞くのだろうな、と想像をするのです。例えば、まだ相手も20代から30代くらいで若手なのか、疲れた状態なのか、元気ハツラツなのか、もしくは偉そうにみているのかなど、最初にある程度相手をリーディングします。

「そんなことをして、なんの意味があるのか。相手がどうであれ、自分を採用してもらうために相手に印象が残るようにアピールすることが大事なのではないか」

焦る気持ちはわかります。
まず、考えてください。相手は機械じゃないんです。
面接官も一人の人として見るのは当然だし、相手からすれば、あなたは何百人も見ているうちのひとりなんです。
その時に、相手の気持ちも考えないで話すような人の話を聞こうと思いますか?

思っていることは言わなくても伝わってしまう部分がある

相手のリーディングに関しては、言われなくても誰しもある程度はやっています。
例えば、相手が足を組んでいたら、「偉そうな態度をしているな」などと思ったりするかもしれません。
(ちなみに、腕を組む、足を組むというときには、相手自身も気持ちの部分で防御しようとしていたりすることもあります。舐められないようにしよう、などですね。また、足をゆらしていたら相手が言いたいことがある、聞きたいことがある、一度話を切って欲しい、などのなんらかのストレスを感じているときとかもあります)

それも一つのリーディングです。
そこで、「偉そうにしやがって」という風に感じたら、それも相手に伝わるものです。

逆に「思いやり」を持って相手を見るということは、相手をわかろうとする一つの方法なのです。
そういう気持ちがあると、不思議と相手も、自分に興味を持ってくれる確率があがります。

人は自分に一番興味があります。
自分に興味がある人に興味があるのです。
面接官は何百人も見ているからこそ、その小さな違いに気づく人もいます。

就活はボーダーラインにたくさんの人がいる試験

面接で、「この人は採用だ」という場合でも、採用担当者同士でも意見がわれることがほとんどです。
もちろん、この人には文句なしに来て欲しい、という場合もあるのですが、実際のところ、大半の学生に対しては、すごく難しい選択になることが多いです。

同じくらいの大学、同じくらいの成績や経験や受け答え、といった時にそこまで決定的な差がないことの方が多いです。

そうすると、基本的には能力があるかどうかよりも「一緒にやっていきたいと思うかどうか」が一番の基準になります。

リクルートワークス研究所「第40回 ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)」によると、従業員数と求人倍率は次の形になっています。

300人未満 6.19倍
300~999人 1.14倍
1000~4999人 1.14倍
5000人以上 0.41倍

ちなみにここで気を付けて欲しいことは、「求人倍率」とは、大学の「倍率」とは逆数になっています。
つまり、6.19倍の求人倍率とは、一人に対して、6.19人の求人枠があるという意味です。
0.41倍とは、一人に対して、0.41人の枠、ざっくりいうと、100人受けると41人の求人枠があるという意味です。

300人未満の企業に対してはこのようにみんな受けにいかず、大企業だけに集中していることがわかります。
こういった試験では面接までたどりついても、大半は落とさないとならないけど、ボーダーラインの試験になっています。

まとめ

話す相手が、相手のことを考えず「いいから聞け!」とどなり散らすと、みんな怖いから仕方なくおとなしく聞いているフリはしますが、あまり話された内容は覚えていない、ということはあります。もしくは、相手を傷つけて、トラウマになるような状態で覚えさせることはあるかもしれませんが、それは伝わったとか、教わったとはなりません。

ただの暴力です。

今回は、面接についてお話しましたが、「教える力」は「思いやりの力」が大きく左右するということは一つのキーワードになることを覚えておくとどこかで役に立つかもしれません。

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