学生時代においても、部活などで忙しくて時間がない人のはずなのに、スポーツでも結果をだして、勉強でも結果を出すという人、いたと思います。
普通に考えれば、帰宅部の人のほうが勉強時間も多くとれるはずなので成果を出しそうですが、それは難しいことが多いです。
(もちろん、勉強自体が好きな人は別です。時間があれば、勉強をするので身につくということはありますがそれは例外です)
なぜ、そのようなことが起きるのか。
そして、社会人になったときに成果を出せる人は何が違うのかについてお伝えします。
時間は一定ではない
時間は一定だと思っている人は多いと思います。
24時間は地球が1回転する時間ですから、物理的には一定ですね。(厳密には地球の自転速度は都度遅くなっていますが)
ところが、時間はその人においては、短くしたり、長くしたりすることができるのです。
よくある例えば話ですが、楽しいことを夢中でやっている時間は一瞬で過ぎるのに、興味のない話や授業などを永延と聞かされるのはとても長く感じた経験は多いのではないでしょうか。
興味のない授業では時間を長く感じたのではなく、その人にとっては本当に時間が長かったのです。無為な時間は人にとって長く感じます。同じ授業でも、興味を持って取り組んでいる人ならば短く感じているはずです。その通り、本当に一瞬だったはずです。ただ座っていただけの人と比べて、あまり疲れないだけでなく何かを得ています。
例えば同じ50歳の人でも、つまらないと思いながら毎日を送っている人と、毎日をはつらつと生きている人とでは、見え方が異なります。つまらないと思いながら毎日を送っている50歳の人は、もっと老けて見えて、はつらつと生きている50歳はもっと若く見えるのはそういう、精神時間が実時間に影響を与えているのかもしれません。
時間のない人が成果を出せる理由
今度は逆の視点で見てみます。
最初のところに書いた、部活などが忙しくて時間がない人のほうが帰宅部より勉強が出来る人がいるのはなぜか、という点です。
時間のない人は、集中力が異なります。時間がないから「夢中」を作りだしているのです。だから、身につくのです。
上の部分の話とまとめると、
夢中になる→時間が短く感じる
時間が短い→夢中になる(集中する)
帰宅部で時間はたくさんあるはずなのに成果を出しにくいのは、実はかえって「ヒマ」だから「夢中」を生み出すのが難しくなってしまっているのです。であれば、帰宅部だとしても、自分の趣味に打ち込んで時間がない状態であれば、「集中」して取り組むので、自分の趣味も勉強なども成果を出しやすくなるということになります。
社会人に当てはめると、それは時間管理ということになる
仕事ができる人と、できない人の違いは、「ダンドリ」にあるということは以前他のところで書いたかと思います。
「ダンドリ」とは、スケジューリングのことです。
自分がかかえている仕事に優先順位をつけて、何をいつまでに、どのように進めるかを意識すると密度(集中力)が高まるのです。
そのため、忙しそうにしている人はますます多くの仕事をこなすことができ、ヒマな人は時間の密度が低いから、かえって仕事が遅いということが起きるわけです。
新入社員だったり、まだ若手だったりするとそれほど仕事はかかえていないかもしれません。
それでも、仕事の成果に大きく差が出るのは、時間を意識しているかどうかです。
自分で、「今日の午前中までにどこどこまで進める」「今日の午後はどこどこまで進める」ということを仕事の納期や締め切り以外に自分で管理するようにするのです。
もちろん、その日その日の仕事が多い場合ですと、毎日は自然と忙しくなるので納期、締め切りに間に合わせることが手一杯ということかと思います。それでも、休日などの時間をどう過ごすのか、帰宅してからの時間をどうすごすのか、自分で時間管理をするから多くのことをこなすことができるようになります。
時間を制すものが、仕事を制す
とはいえるかもしれません。
漫画の「ジョジョ」だって、「時間」をつかさどる登場人物が強いじゃないですか(笑)